オンリー・イエスタデイ―1920年代・アメリカ (筑摩叢書)



オンリー・イエスタデイ―1920年代・アメリカ (筑摩叢書)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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金融危機のいま、大恐慌時代を振り返る

第一次大戦後から世界大恐慌までの米国の世相をつぶさに記録した、貴重な記録の書。

かなり長編なので、せめて世界大恐慌の下りだけでもお読みになったらいかがだろうか?
どこかいま我々が直面している危機と、にたようなものを感じ非常に興味深い。
ほんの昨日のこと

 本書は、1920年代のアメリカ社会史の傑作である。原著は、1931年に出版された。「ほんの昨日のことのようによく覚えている事件や状況」を書き記したものである。
 同じ著者による『シンス・イエスタデイ 1930年代・アメリカ』という余り知られていない続編もある。こちらも面白いのだが、1冊だけというならば『オンリー・イエスタデイ』ということになろうか。
 1920年代のアメリカは、共産主義とK・K・K団の脅威とその退潮、生活とモラルの革命、誇大宣伝、禁酒法とカポネ、不動産ブーム、株価の高騰と崩壊…といった時代であった。
 禁酒法(1920年実施、33年廃止)は、映画などで多少のことは知っていたが、信じがたい。それは、「動機が高潔で目的は高遠」であった。しかし、結果に対する想像力が欠如していた。緊密な組織を持った禁酒勢力は、組織を持たない禁酒法反対勢力より強力であった。
 また、法案が議会に提出された1917年は、戦争(第1次世界大戦)に関心が奪われ、国民は「ほとんどうわの空だった」という。
 1920年には婦人参政権が実現した。女性の断髪、口紅、喫煙、短いスカート。缶詰、デリカテッセン、クリーニング店利用率の急増。電気洗濯機、掃除機の普及。そして、就業。女性は「自分自身のために生きる」ようになった。
 ラジオ、自動車、ゴルフも普及した。アメリカは繁栄し、実業が尊敬された。また、新聞は種類が減って、発行部数が増え「ニュースや考え方も大量生産」された。脅迫的な広告で歯磨や口臭防止剤が売れた。
 アメリカの人々は「一時的に一つの事項に興奮」した。リンドバーグ、麻雀、クロスワード・パズル、精神分析、ジャック・デンプシーの試合に7万5千の観客が集まった。
 日本の「ほんの昨日のこと」でもある。
消費社会への洞察を得たい人のために

 現代の日本にとても似ている。
 この本を目にして、そんな感慨を抱かれる方もおられるのではなかろうか。
 たぶんそれは若干の間違いを孕んでいる。すなわち、消費社会の性向を表現しているのが
例えば今のこの国であり、例えば当時のアメリカなのであって、無論、ビジネスの方式を
借用している部分があろうことは想像に難くはないが、前者が後者に似ているわけではない。
双方ともに、消費社会の類型をなぞっているだけのこと。
 そんな消費社会への洞察に貫かれているのがこの一冊。

 第1次世界大戦を経て、空前の好景気を迎えた1920年代のアメリカ、そして、バブルを
バブルとも知らぬまま、投資に次ぐ投資の狂想曲は1929年ついにブラックサースデーを迎え、
しかし、それが夢物語のひとまずの終焉、世界恐慌のはじまりだとはまだ誰も信じない。
 政治においては、スキャンダルの嵐の最中、今日なお諸説飛び交う謎の急死を遂げた、
第29代合衆国大統領ウォーレン・ハーディングのいた時代。
 文化においては、戦争に打ちひしがれたロスト・ジェネレーションが台頭し、風俗の紊乱が
叫ばれた時代であった。
 そんな濃密な10年間を辿る。

「まだほんの昨日のことなのだけれども」というこの表題はどこか感傷的で、淡い夢心地を
想起させ、まことにもって秀逸。この本の驚くべき点のひとつは、さほどのタイムラグも
ない時代を振り返ってのものであるにも関わらず、アレンが冷徹な筆裁きをもってこの当時の
アメリカをクリアに記述してみせていること。
 これは決して一介の歴史書、時評ではない。消費社会への直観がこの一冊には溢れている。
アメリカ 1920年代をとらえた傑作クロニクル

[現代大衆社会]は1920年代アメリカで生まれました.
いわゆる “Rolling 20s”(”うねりながら進む” 20年代) です.
このときまでにアメリカは 19世紀後半から20世紀初頭にかけての
“生産・技術革命” (エジソン,フォード,...)を終え
さらに大戦による富の蓄積とあいまって 社会のエネルギーが
ブレーク寸前の状況にありました.
1920年代アメリカで[現代大衆社会]が
“ブレークし 加速し さらに 超加速し 減速できなくなって
クラッシュしてしまう(=1929年大恐慌)”
そんな10年間をえがいた傑作クロニクルです.



筑摩書房
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